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キリンソウと四季の彩り日記屋上緑化システム株式会社
技術顧問 山下 律正

地球温暖化と猛暑で農業が変わる 米作りに変化 11月下旬で米が実る。東南アジアと同じ二期作が可能に??

地球温暖化と猛暑で農業が変わる

米作りに変化 11月下旬で米が実る。東南アジアと同じ二期作が可能に??

2024年昨年も同様に暑かった!11月でも夏日が有り秋が来ないと思うと、下旬になると猛スピードで秋になり、山地では降雪があり秋が数週間で通り過ぎようとしている。

地球温暖化の影響で国内の農業も変化がはげしく、天候が良いのに野菜が高い! 原因は成長が早すぎたりして出荷基準外となり畑で放置されていると言う。とにかく野菜の高騰は、気象の変化が食料生産を大きく狂わせているためだろう。

極早生みかんも温暖化の影響をもろに受けて値段が高い!!

20年前は極早生みかんが出回る11月に入ると1箱15Kgが1000円位から販売され、Mサイズの品で2000円も出せば甘いみかんが買えていたが今年は10Kg箱で5000円程度する。1個80円ほどの高級品になっている。離年結果しないみかんが不作になるのは猛暑の影響だ。秋の天気が良すぎ気温上がると、生殖生長期に入らず花芽分化が遅れ、暖冬で花期が早まり花芽が充実しきらず咲き落ちや生理落下が多くなり4割ほどの減収と4割ほど高値になっている。

田園風景にも変化がある

11月25日稲刈りが終わった田圃を眺めていると稲の切株から穂稲が実っている風景を多く見かける。思いだせば中学生の頃にも同じ光景が有った。稲穂を取り米粒をつかむと柔らかく、かみ潰すと汁が広がりやがてほのかな甘みが口に広がった事を思い出した。

しかし今は以前と違っていた。なんと稲粒は固く殻もすぐには剥けない立派な米粒になっている。

これは、昔教科書に載っていた二毛作でできたのか? わくわくして稲の殻をむいてみた。

2024年11月25日 岡山県県北

いくつか手に取ると、実入り穂が多く実っている

1枝を選び、どの程度実が成熟しているか殻をむいて調べてみる

殻をむいてみると意外としっかりした実が現れた

比較用に上段は購入した あきたこまち の玄米

稲穂を隔て、定規に並べているのは殻をむいた玄米。先の方はさすがに粒に出来が悪いが

下部は7割程度の大きさに見える。乾燥させると同じくらいの大きさの玄米になるのかもしれないが?

購入したあきたこまち玄米と比較すると粒の張りが少ない、まだ完熟で早いのだろう

この程度の出来だと牛や豚の飼料用には充分と思われるが、温暖化が進み世界的に食糧生産に変調が出ている事をニュースで耳にする。飼料穀物の自給も進めないと米の次は肉が高騰する時期が到来するかと考えれば恐ろしい事だ。

日本の農業は、二毛作より1期作で良い米作りを優先していると言われる、また別の作付け方法には春に米を植え収穫したら、秋に麦を植える別種二期作行われている。それはごく一部の農家のみで、米栽培を食用に春植え付けし秋収穫すれば、コンバインもそのまま使え切り株から晩秋出来た稲穂は田んぼにすきこまず飼料用にできないのだろうかと思ってしまう。

昨今のコメの高騰を考えれば質もさることながら量の確保も重要なのではと思う。実際には問題が多いのだろうが、農業従事者は高齢化が極端に高く、小規模経営で1台200万円以上する田植え機やコンバインが故障したら買い替えはできない作放棄地にたちどころなる。一度放棄され荒廃した田畑を復帰させるのは容易ではない。農業を取り巻く問題は多いが、温暖化を利用した農業に品種の選定と作付けを柔軟にした農業を見直し、米作でも品種改良で毎年栽培が可能となる品種の開発で、果樹と同じ毎年生産できるなどの省力化と植物特性を広げ価値を創造する時期かもしれない。

 

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