キリンソウと四季の彩り日記屋上緑化システム株式会社
技術顧問 山下 律正
90 四季彩12 花序(花房)の成長
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花序(花房)の成長
四季彩12は2タイプあり植栽後数年すると、花序(花房)は、頂芽が花芽を形成した時よりキリンソウ(Phedimus aizoon)に比べて成長し長さが倍以上に達する。タイプと一般キリンソウのように花序が大きくならないタイプが用意されている。
花序が成長するタイプは、開花後の花序はPhedimus aizoonが結実期には枯れて種子を飛散しやすくするに対し、四季彩12の花序は生育を進め葉は緑色・厚さを増す。
この結果、外観は微小葉の花序が株外周を取り囲み、内側に前年成長枝の葉が茂り、中央部に翌年の冬至芽が成長している。3段の葉姿の景観をする。
<参考資料:5>
キリンソウの花序幅は 一般に5cm程度で、開花後もその大きさはあまり変化せず結実・成熟を迎える。(写真3,4)
四季彩12(写真1,2)の成熟株では、花序は成長を続け最長10cm程度まで成長を続ける。
写真1
写真3 松江の花図鑑キリンソウより転載
写真4 三河の植物観察 Flora of Mikawaキリンソウより転載
技術顧問 山下律正
Technical Advisor: Ritsumeikan Yamashita
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