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キリンソウと四季の彩り日記屋上緑化システム株式会社
技術顧問 山下 律正

中国の緑化企業支援 第3回 上海市建築材料企業協会建築緑化部会会長 余露氏と会談

上海海纳迩建筑科技有限公司

上海市建築材料企業協会建築緑化部会会長 余露氏と会談

中国で多く採用されている屋上緑化システムについて紹介する。

販売元はHannor上海海納迩建築科技有限公司 上海を中心に大きく成長している緑化関連企業である。

Hannor上海海纳迩建筑科技有限公司 上海市建築材料企業協会建築緑化部会会長 余露氏とは久々の面談となる。会うたびに大きく発展しており取り残された気持ちとなる。

事務所には壁面緑化システムが展示してある。驚いたのは天井にシステムを展示している事で、日本人の右へ倣えの模倣発想とは異なり、新規性と奇抜さ、合理性が発展の原動力となっている。

余 露氏とは私が緑化事業に携わってから個人的に訪問し、中国経営者の中でも先見性がある人物の一人である。

余氏は日本の緑化について非常に関心を持っているが日本での展開は考えていないようだ。余氏の緑化の手本はシンガポールでありヨーロッパの緑化仕様であると語っていた。その一つに軽量緑化では防根の仕方も関係が有るのかもしれないが、中国の市場規模は日本の5倍以上あり労多くして利少ない日本市場は研究対象でも市場対象ではないのかもしれない。

上海海纳迩建筑科技有限公司の屋上緑化システムは、底面灌水型の緑化システムに分類され少ない水量でもユニット全面に水を誘導する仕切りが設置されており、積層ユニッと屋上面の隙間には排水・防根プレートが配置され防根しながら排水するシステムで防根シートが無くとも根の伸長から防水層を守る工夫が凝らされている。

中国の屋上緑化は潅水装置付きが標準で、無潅水の屋上緑化はあまり見うけない。屋上緑化の効用は遮熱効果による省エネが大きなうたい文句となっている。

中国の建物はほとんどがマンション式の集合住宅であり、そのほとんどはベランダの無い作りである。そのため夏の高温は下層階でもエアコンが無ければ過ごせない、最上階は屋上からの潜熱で高温となる。ほとんどの最近の建物は断熱層か古い建物はブロックを置きその上に断熱パネルを置いた二重床にしている。

上海や広州、香港 シンガポールなどのマンションでは遮熱目的の屋上に敷設された断熱パネルの上に耐根シートを使用しなくとも、上海海纳迩建筑科技有限公司の緑化システムでは、機械的に防根と排水を行いながら、屋上下地からの蒸発水分を逃がす事ができる画期的な構造をしている。このような構造は日本に屋上緑化業界も見習い発展する事が望まれる。

システム的によく考えられているが重装備の緑化方式になる。中国で販売するのに日本と異なり中央集権的な統率があり、協会型は積極採用される。このシステムも日本の緑化から考えればコストダウン、防根方式に注意が向くと思うが、中国の屋上仕様を考えれば多く採用されているのも事実である。

写真:中国屋上改修工事現場 断熱パネルが敷き並べてある。

この断熱構造が日本の屋上構造と異なるために、屋上緑化の中でも軽量緑化に当たる緑化ユニットを並べる緑化工法での防根仕様に差が出る。

屋上が白く見えるのは遮熱の為に断熱パネルを置いて二重床にしている。

このような断熱構造の上でも緑化するためには、緑化容器に排水兼防根機能を内蔵した緑化ユニットで屋上面を緑化する方式が多く採用さしている。断熱パネルは直接敷設や、格子状の桟を作りこれに乗せた浮構造があり屋上面より空間がある事から、日本のような耐根シート設置は難しい。

Hannor上海海纳迩建筑科技有限公司屋上緑化ユニット解説

緑化システムの販売は販売店から施工業者に販売するネットワーク方式で、販売店が業者選択をするため、販売店が販売を承認しないと購入できない。

写真:完成緑化ユニット写真:外観は4部材構造になっている

右上壁面には潅水パイプ用穴が見える

容器底板を持ち上げた状態

保水部が見える。内蓋方式なので根は保水部から出ない

保水部からあふれた水は側面の穴から防根排水板に流下する

流下水を排水するプレート 嵌合方式で防根性能も有りそう

防根排水板 排水兼根が侵入しても外部に出る隙間が無い

排水部を内蔵する緑化ユニットはどの国も構造が良く似ている。

最下部の屋上面から空間を開け通気を確保するための通気板?

屋上の通気を行い建物内部の水蒸気を外部に逃がす構造ではないかと思う

 

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