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キリンソウと四季の彩り日記屋上緑化システム株式会社
技術顧問 山下 律正

中国の緑化企業支援 第4回 中国深圳市公園管理センター 屋上緑化、壁面緑化展示場

第4回  中国深圳市公園管理センターが管理 屋上緑化、壁面緑化展示場

 

深圳市都市管理局 深圳市公園管理センターが管理する深圳立体緑化技術展場に行く

13社の展示してあり自由に見学できる。

屋上緑化は上海海納迩建築科技有限公司方式を踏襲した潅水装置付きシステムが主流である。

日本では見かけなくなった育苗トレーを改良した物も展示され、新旧入り混じった展示がされている。

屋上緑化トレー式では植栽植物はセダム類が多い。

壁面緑化の植栽方式ではポケット式、容器など多種多様出展されていたが、ポケット式の方が成功している。

市場実績を見てもポケット式が多く容量の大きさも多数で回っている。企業ごとに異なるのは材質と潅水方法でそれぞれ特徴を持たせている。

容器式は不具合の発生しているものが多く、原因は根系容量と潅水の問題が大きく影響しているようだ。

壁面緑化は中国では深圳、上海と多くの実績を見てきた、ベトナムでも壁面緑化は盛んでパック式が主流だがこちらでは容器式に主流が移ってきている。

設置の条件を見ると中国は意匠にこだわり局面への施工が多いが、中国ベトナム共にビル壁面への施工は容器敷くが多くなっている。

壁面緑化については別の会に説明する。

 

 

屋上緑化システム展示会場

培土に陶粒を使用しているユニット

野菜栽培用システムを転用している緑化システム

基本形の育成容器を転用したシステム

壁面緑化展示会場

ポケット式が多い もっとも簡単な方式 土壌層には網状マットを入れて培土のずり落ち防止をしている

立体緑化も可能にしているポケット式

壁面緑化の注意点は、ポケットの潅水は背面を伝い上段からの流下は潅水バラツキを生ずる。

ポッケット容量大きさは、植栽品種の種類による根系の大きさより被覆程度により変える。

ポッケットに直射光が当たると乾燥・地温上昇で生育に影響を与える。

品種選定はポッケット容量より表と裏の幅を考慮して、直射光や外気温からの環境変化を少なくする工夫と、潅水は根の水分補給だけでなくポッケット全体の温度安定させる方法を考慮した配置をする必要があり、それが生育の成否を分ける。

 

ユニット式壁面緑化

成功と失敗の差が大きい事が判る。この差はシステムの違いより維持管理の仕方をどうするかの発想の違いから発生している。

成功させるための条件

1 植物の選択:日なた植物と日陰植物を同一ユニットに配置しない。する場合は取り外しできるユニットに分け植えて配置する

2 ユニットに太陽光が当たらない様な植栽をする

3 受注したら圃場で数か月育成し100%繁茂させた完成ユニットを設置する。現地で植栽は充分成長した株を植栽する。

4 植物の交換は充分繁茂した成育株を使う。ユニットで育成成長を考えてはいけない

 

失敗しやすい条件

1 ユニット表面が露出しない工夫が必要

2 苗埋め込み式では、根部を透水スポンジで包み緑化容器と苗に隙間(特に底と上側)を防ぎ奥まで挿入が必要。

3 潅水を流下式にする場合は、1段の潅水対応高さをできるだけ低くして上下で水の不均衡を防ぐ

4 潅水パイプが細い場合は詰まり易いので、ノズル先は下向きにセットする

5 潅水は直下に流下し分散はしない。注水箇所の間隔を狭めて配置

6 植栽植物は充分成長した物を使う

7 生育不良のポットは直ちに交換する

8 日なた側に設置する場合は、葉の大きい品種を使い、剪定して側枝を多く出してから緑化容器に設置する

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