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キリンソウと四季の彩り日記屋上緑化システム株式会社
技術顧問 山下 律正

黄金の果実が躍る街、ベトナム・ダナン――テトを彩る「ミカンの木」の物語

1月下旬、ベトナム・中部ダナンの空港に到着すると、到着ロビーには見事なミカンの鉢植えが旅人を出迎えてくれます。たわわに実ったその姿は、まるで木全体が黄金を纏っているかのよう。ベトナムの人々にとって、このミカンの木は単なる装飾ではなく、来るべき新年「テト」に欠かせない、幸運と繁栄のシンボルなのです。 

「金柑」と呼びつつ、その正体は?

現地の人々は、この木を親しみを込めて「クアット(quất)」、つまり金柑(キンカン)と呼びます。しかし、実際にその実を一つ口に含んでみれば、驚くことにその味わいは私たちが知る「ミカン」そのもの。小ぶりながらもジューシーで、爽やかな甘酸っぱさが口いっぱいに広がります。

ダナンの街中を歩けば、造園業者たちがトラックの荷台に大きな鉢植えをいっぱいに積み、玄関先に配達に追われる姿を目にします。まさに街全体が「ミカン・ラッシュ」に沸いているのです。

庶民の願いから、富の象徴まで

このミカンの鉢植え、お値段もなかなかのものです。

  • 庶民的なサイズ: 5,000円〜10,000円程度。一般家庭の玄関先に彩りを添えます。
  • 豪華な特大サイズ: 5万円を超えるものも。企業のビルやホテルのエントランスに飾られ、その年の商売繁盛を祈願します。

ベトナムの平均的な物価を考えると、決して安い買い物ではありません。それでも人々がこぞって買い求めるのは、実が鈴なりになればなるほど、翌年により多くの富が舞い込むと信じられているからです。

究極の「サステナブル」な伝統

面白いのは、テトが終わった後の「その後」です。 役目を終えたミカンの木は、そのまま捨てられるわけではありません。多くの家庭や企業では、再び造園屋に木を預けるという合理的な習慣があります。プロの手によって来年の春節に向けて再び丁寧に管理され、一年後、また見事な実をつけた状態で持ち主のもとへ戻ってくるのです。

南国の風に吹かれながら、黄金色の実を揺らすダナンの風景。それは、新しい一年への希望と、植物を大切にするベトナムの人々の知恵が詰まった、心温まる冬の景色です。もしこの時期にダナンを訪れることがあれば、ぜひ金柑実を食べて「幸運」を授かり、現地の熱気を感じてみてください。


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