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キリンソウと四季の彩り日記屋上緑化システム株式会社
技術顧問 山下 律正
冬期のキリンソウの色は、緑か紅葉色のどちらか正解か?
今年も寒い冬が来ました。2月7日大寒波が到来します。北海道・東北地方の方お気をつけください。
立春になりましたがこれからが寒さの底が到来します。
降雪・寒風の中、屋上緑化のキリンソウは姿をご覧になりましたか?
皆さんキリンソウは「冬も緑色」と思っていませんか?
確かにSNSや写真で見るキリンソウは緑色ですが、真冬のキリンソウ写真は多く有りませんね。
では、冬季屋上に置かれたキリンソウは次のどの色で過ごすと思いますか?
1:緑 2:黄色 3:紅葉(赤~茶色)
冬野菜は緑だから緑であってほしい。けど道端の草はほとんど紅葉しますね。
正解は、
植えてから2年以上生えているキリンソウは、基本的に紅葉します。
一般にキリンソウは野生種、種苗登録種のいずれも紅葉します。
写真 2026年 2月 6日撮影 岡山県 津山市




キリンソウが緑色を維持している環境にはこんな特徴があります。
1.植えてから初めての冬を迎えたキリンソウは、紅葉せず緑の葉をしている場合が多い。
2.周囲に草丈の高い植物が生育し、寒風と日差しを防いでいる箇所
3.岩場などの隙間で寒風が当らない場所
4.日射が少なく日陰で雨水が充分あり、寒暖差が少ない場所
などの条件が整えば緑色の葉をしていますが、紅葉は植物にとって冬を耐え忍ぶ重要な方法なのです。
常緑性キリンソウがなぜ紅葉するかを説明します。
園芸で使用されている常緑性キリンソウはタケシマキリンソウかその改良種です。
常緑性キリンソウが冬の寒さの中で赤く色づく現象は、植物が厳しい環境を生き抜くための「防衛戦略」です。
常緑性キリンソウは「冬の間も緑色(常緑)で越冬する」というイメージが強いですが、
実際には氷点下になる過酷な状況下では、自らを保護するために葉の内部で化学変化を起こし紅葉します。その理由を、わかりやすく解説します。
常緑性キリンソウが紅葉する主な理由は、以下の3つの原因があります。
1.アントシアニンの合成(紫外線のフィルター)
気温が低下し、強い光(紫外線)にさらされると、植物の細胞内でアントシアニンという赤色の色素が合成されま
す。これは「植物のサングラス」や「紫外線のフィルター」のような役割を果たします。
2.活性酸素の発生抑制
冬は気温が低いため、植物の代謝(光合成の化学反応)が鈍くなります。
しかし、日光は降り注ぐため、光エネルギーが過剰に余ってしまいます。
発生原因: 余ったエネルギーが活性酸素を生み出し、葉緑体を破壊してしまう(光阻害)。
活性酸素対策: アントシアニンを蓄積して赤くなることで、過剰な光を吸収・遮断し、デリケートな光合成組織をダ
メージから守ります。
3.糖度の蓄積
寒さに耐えるため、植物は細胞内の水分が凍らないよう、デンプンを糖に分解して細胞液の濃度を高め、凍結による
細胞膜の破損を防ぎます。この蓄積された糖がアントシアニンの合成を促進する材料となり、より鮮やかに赤く発色
します。
キリンソウの紅葉は、冬に葉の色を紅葉させる事で休眠状態となり、寒さと活性酸素から生き延びる手段で有る事が判ります。
<次回>
冬も緑色をしているキリンソウは有るのか?を解説します。
参考文献
『植物の色のサイエンス:なぜ葉は緑で花は赤いのか』矢原徹一 (監修) SBクリエイティブ(サイエンス・アイ新書
『カラー版 図説 樹木学―細胞・組織から個体全体まで』 渡辺直明 朝倉書店
『屋上緑化用植物としてのキリンソウ属の特性』 (学術論文) 山田道弘 他 日本緑化工学会誌
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