キリンソウと四季の彩り日記屋上緑化システム株式会社
技術顧問 山下 律正
キリンソウ・屋上緑化・壁面緑化 秋のメンテナンス 甲虫害編
キリンソウ・屋上緑化・壁面緑化 秋のメンテナンス 甲虫害編
コガネムシ幼虫(アオドウガネ)による根の食害対策


酷暑も終わり、屋上緑化・庭園緑化の生育旺盛になる季節を迎えました。
異常気象で害虫の被害時期も変化しています。植物にとっては気候変動と食害の生育危機に時期に適したメンテナンスを実施しましょう。
甲虫(コガネムシ)の幼虫被害は春と秋に発生しています。
秋は幼虫時に見つけて駆除しないと、春には枯れてしまいます。
秋は、被害を見つけ重要な緑化は植替え・株分けを行い食害・衰退枯損を防ぎます。
見た目で被害を見つけにくいのがセダム種、キリンソウ種などのサボテンなどの耐候性を備えている植物です。根を食害されても地上部は正常な状態に見えます。発見できるのは晩秋~冬季に落葉枝処理や強風で枝が動いた時に、株全体が地際から外れて発見する事が多く、手遅れが多く発生しています。
特に培土に有機質の多く使用し土厚が厚い植栽では、かならず発生すると理解した方が良いでしょう。


コガネムシの中でも被害が多いアオドウガネは成虫の体長は約20mm、光沢のある緑色が特徴の多く被害を出し、他のコガネムシ類も食害を発生します。
食害状況
緑化植物がコガネムシの根食害でどうなるか




正常な根系 食害を受けた根
土中の幼虫
1株に寄生している幼虫の数


コガネムシ対策
ふ化したばかりの幼虫は土壌中の有機物をエサとします。そのため、土壌中の有機物が多い培土ではコガネムシの発生が多くなります。
根の新陳代謝が盛んで枯根と新根が混ざった場所では新根も食害されます。有機物の多い培土や未熟堆肥を含む柔らかい培土では、コガネムシの幼虫の発生被害が多くなります。
例:有機質分が多くふかふかの培土を使用した緑化


腐葉土・バークたい肥などの堆肥を多く入れたふかふかの培土を使用した緑化で、土厚が10cm」程度になると必ず甲虫は卵を産みに来ます。
土表面をココヤシファイバーなどの繊維材で覆う事によって虫が侵入しにくくなり、産卵が少なくなります。軽石等の礫材で多く事も有効です。


例:表面を軽石マルティング
殺虫剤処理
ダイアジノン粒剤は駆除に効果な薬剤です。
ガス効果で殺虫を発揮し土壌表面に散布することによって飛来してくる成虫を殺虫します。
定期的に散布するか、成虫を発見した時点で、土の中に産卵されている可能性があるので散布します。
発生時期
春季4~6月、秋季9~10月に発生し、特に秋が大発生しやすい
防除薬剤の選択ポイント
ペットや開園庭園以外では粒剤殺虫剤が、散布液の飛散、使いやすさ、効果が持続で推薦できる。
甲虫類幼虫に効果のある薬剤
推薦薬剤
粒剤でまくだけで効果が出る殺虫剤


ダイアジノン粒剤5
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