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キリンソウと四季の彩り日記屋上緑化システム株式会社
技術顧問 山下 律正

キリンソウ・セダム屋上緑化の「冬支度と冬の管理」

セダム・キリンソウの屋上緑化の冬に向けての準備と管理

セダム類・キリンソウ類は、乾燥や寒さに非常に強く、広く屋上緑化に使用されています。

日本の多くの地域で特別な防寒対策は不要ですが、健全な状態で冬を越し、翌春に美しく生育するための「冬支度と冬の管理」のポイントを解説します。

 

 冬に向けた準備(秋~初冬)

セダム・キリンソウ類は寒さに当たると紅葉し、多くの種類は地上部を枯らして休眠期に入ります。

冬支度は、景観をきれいにし、休眠を妨げず、病害や霜害のリスクを最小限に抑えることです。

1 水やりを控える(断水準備)

セダム・キリンソウ類は、冬の低温期に水を多くやると、根腐れや凍害(株内部の水分が凍結・膨張することによ

るダメージ)を起こしやすくなります。

  11月頃から: 水やりの頻度を徐々に減らします。

  休眠期(12月以降): 降雪がなく乾燥が続く場合を除き、基本的に水やりは不要(または極端に頻度を減らす)

です。屋上緑化の薄層基盤は排水性が高いため、凍結で霜柱ができると根にダメージがでます。

2 施肥(肥料)を停止する

秋が深まるにつれて、施肥は完全に停止します。

  休眠期に肥料を与えると、無理に生長しようとして耐寒性が低下したり、根が傷んだりする原因になります。

施肥は春の生長期が始まるまで待ちます。

3 清掃と除草

冬に入る前に、屋上全体をきれいにすることが重要です。

  除 草:    雑草を丁寧に抜き取ります。雑草を放置すると、株間に水分やゴミがたまり、病気の原因となり、

翌春の雑草を除草できないほど根張りします。

  枯れ葉の除去: 枯れたセダムの茎や、周囲から飛んできた落ち葉、ゴミなどを取り除きます。カビや病害虫の越冬場所

になります。

  排水口の点検: 排水口やオーバーフロー管の周りにゴミや土が溜まっていないか確認し、詰まりがあれば清掃します。

冬の間に雪解け水や雨水が滞留するのを防ぎます。

 

冬期間の管理(12月~2月)

冬の間はほとんど手間がかかりませんが、以下の点に注意してください。

1 降雪時の対応

   セダムやキリンソウは雪に埋もれても問題なく冬を越せます。雪は防寒材の役割も果たすため、雪かきは不要。

2 乾燥と寒風対策

セダム・キリンソウは乾燥に強いですが、特に寒風が強く吹き付ける屋上では、基盤が凍結と乾燥を繰り返すことで

極端に乾燥する場合がありまが、春までそのまま待ちます。

3 定期的な見回り

寒さの厳しい時期も、排水口がゴミや落ち葉で詰まっていないか、月に一度程度は確認しましょう。

春になると活動を始める害虫の卵や越冬場所がないか、冬の間に枯れた茎の根元などを確認しておくと、

春の管理が楽になります。


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