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キリンソウと四季の彩り日記屋上緑化システム株式会社
技術顧問 山下 律正

5”化学突然変異育種 実験講座”4 葉の変異1

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5”化学突然変異育種 実験講座”4 
葉の変異1
原種に比べ劣性遺伝子が発現している場合、日陰加湿状態で栽培
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タケシマキリンソウを使った化学突然変異の成功例について解説します。

この実験は株式会社三稲ガーデンの支援にて実施できました事を謝辞を申し上げます

 

アルビノ発生は経時変化で変化がします。

1 発生株からの分離は、クローン枝が分離しても発生している元株に残した変異枝から側芽が発生し再現するかを確認する。

2 挿し芽用に切断する場合、挿し芽クローン枝が自律成長できる大きさまで切り離しはされない

3 アルビノ、キメラ、草丈等の原種に比べ劣性遺伝子が発現していると予想される場合、クローン栽培は日陰加湿状態で栽培する

4 クローン栽培から屋外栽培への移行はポット内に根が充満、挿し芽元から新芽の発生が移行の判断となる

 

 

突然変異は植物全体に影響する

この写真では草丈に影響している。

原種の草丈は直立最大50cm程度であったが、本変異はほふく性70cm

超大型に変化した。全体もスケールアップし全ての特性が大型化している

 

アルビノ安定株

色調は淡緑色が四季安定している

草丈18cmが平均、原種の1/3の矮性種に変化

タケシマキリンソウや市販キリンソウが側芽の少ない直立に対し、

本種は、側芽が非常に多く、コニファー状の草姿になる

開花も非常に少ない(3年間開花していない、開花周期は現在未定)

原種にない特性の有望品種となている

 

濃色葉への変化

グローン種は色名(慣用色名:コバルトグリーン)とコバルト色と鮮緑色の

混合された鮮色

草丈も30cm以内と原種の60%程度と低く取り扱いしやすい

耐性は色調が濃いくなっている事で強くなり、キリンソウ緑化の問題点であった草丈が抑えられ、常緑性キリンソウ緑化の一角を築くことを期待できる

写真:左 突然変異種                左:タケシマキリンソウ

 

当ブログは化学突然変異実験の手法紹介であり、参考にして実験した結果を保証するものではありません。

試験は発がん性物質を使いますので、適合資格者が取扱い責任を果たし、自己責任で行動してください。

 

次回は、葉色の変化について解説します。

 

東京都市大学 総合研究所 客員研究員 山下律正

連絡先:yukistr@oboe.ocn.ne.jp

問合せは、“化学突然変異の件”とタイトルを付けてください

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