壁面緑化設計ノート屋上緑化システム株式会社
技術顧問 山下 律正
判りやすく解説 緑化に使う乾燥に強い植物と弱い植物
公的資料を判りやすく解説
緑化に使う乾燥に強い植物と弱い植物
解説資料:管理のしやすい植物の参考データー 埼玉県農林総合研究センター 平成21年3月 屋上・壁面マニュアルより
公的研究機関や大学、団体が発表した公開データーをわかりやすく解説します。
解説資料
空気浄化力 高温化抑制 耐乾性 大気汚染耐性 鑑賞時期について 埼玉県農林総合研究センター 平成21年3月 屋上・壁面マニュアルより
解説資料は、埼玉県農林総合研究センター 平成21年3月 屋上・壁面マニュアルを行います。実験結果のもとづいたデータを公表しており、街路に面して植栽される壁面緑化と、雨水が少なく生育不良が発生しやすい壁面緑化に適した植物の特性を比較できる優秀な資料です。
要点をまとめて解説します。
緑化で最も気を使う事の一つに「水やり」ではないでしょうか?
植物は動けないので水やり管理は重要な作業です。
少しでも負担を抑えるには、乾燥に強い植物を選ぶと負担が楽になります。
解説:
灌水中断後、30日程度経過しても枯れない植物
壁面緑化植物では「ヘデラ」
地上植栽植物では「サザンカ、ヤブラン」
灌水中断後、2週間程度で枯れる植物
タニウツギ、ボケ、セイヨウサンザシ、アジサイ、レンギョウ、コムラサキ、ムクゲ、トキワマンネングサ、シロハナマンサク、サルスベリ、アメリカザイフルボク
※試験では潅水を実施している試験体での乾燥障害発生を調べています。
実際の植栽は地植え、大型プランターに植栽する場合がほとんどで、自然降雨のみで育成た植物では、乾燥耐性を獲得している(根が深く伸び地下の水分を吸水できるようになっている、平素より乾燥耐性に敏感な代謝を獲得している)になっている場合もあると思われますので、この結果より良い結果が出る場合も有ります。
文献:
屋上・壁面緑化マニュアル 埼玉県農林総合研究センター 平成21年3月 https://www.pref.saitama.lg.jp/documents/142431/398367_1.pdf