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「PRTR制度」の解説

PRTR制度とは、事業者が国に対して化学物質の排出量や移動量を届け出る制度のことです。PRTRは、「化学物質排出・移動量届出制度」を意味する「Pollutant Release and Transfer Register」の頭文字を組み合わせた言葉です。事業者が届け出たデータは国が集計し、集計結果や推計をもとに化学物質の排出量や移動量を公表します。

排出量は大気・公共用水域・事業所の土壌・事業所における埋め立て処分の4項目、移動量は下水道と事業所の外の2項目に分けられます。PRTR制度の対象に指定されている事業者は、年1回のペースで前年度のデータを国に届け出ることが義務付けられています。

PRTR制度のサイクルは、事業者が事業ごとの化学物質の排出量・移動量を、都道府県経由で国に届け出るところから始まります。届け出たデータは国が化学物質ごとに、業種別・地域別などにまとめて公表。国民は国が公表したデータを閲覧し、現状への理解を深めたり事業者を評価したりする流れを作り、繰り返すことで、化学物質の排出量・移動量の削減を目指します。

PRTR制度の対象となる化学物質は、人間の健康や生態系に有害であると評価されているものです。具体的にはベンゼンやニッケル化合物、ダイオキシン類などが挙げられます。例えばベンゼンは基礎化学原料としてスチレンやシクロヘキサンなどの合成に使われますが、人への発がん性(白血病)が確認されているため、PRTR制度の届け出対象に指定されています。2023年12月時点で指定されている物質の数は515物質、その内特に有害性が高いものとして指定されているのは23物質です。

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