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「耐根層」の解説

耐根層とは、屋上緑化を行う際に植物の根が防水層を傷つけたり建物内に侵入したりしないように設置する仕組みや設備を意味します。
屋上緑化で植物を植えると、根が延びて防水層を損傷し、雨漏りなどの不具合が発生するリスクがあります。そこで防水層自身に耐根性のある素材が使われていない場合、耐根層を敷いて防水層を守らねばなりません。論文「耐根シートを含む屋上緑化技術(石原沙織氏 千葉工業大学工学部建築都市環境学科助教)」によると、塩化ビニルシート防水やFRP防水には防水層自身に耐根性がありますが、アスファルト防水やウレタン塗膜防水、ゴムシート防水では防水層に耐根性がないという結果が明らかになっています。アスファルトやウレタン、ゴムシート防水を適用する場合、耐根層の設置が不可欠といえるでしょう。

耐根層としてよく用いられるのは、専門の「耐根シート」です。耐根シートには「不透水性」のタイプと「透水性」のタイプがあります。先程ご紹介した論文によると、忌避剤を塗布した透水性の耐根シートでは地下茎の貫通がみられましたが、それ以外の耐根シートを用いると貫通はなく、耐根性能が認められたということです。この実験で使用された植物は「クマザサ」であり、他の植物の場合には異なる結果を得られる可能性もあります。

いずれにしても屋上緑化の際には耐根層の設置を意識する必要があり、使用する植物や防水層の種類により、適正な素材の耐根シートを設置すべきです。専門知識がない素人では正しい判断が困難なので、詳細は屋上緑化の専門業者に相談しましょう。

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