「落葉植物」の解説
落葉植物とは、季節に順応して定期的に葉を落とす植物です。枯れた葉が一斉に落ちて木が「幹や枝だけ」の状態になります。 落葉植物は「温帯、亜寒帯性の種類」と「熱帯性の種類」に分けられます。 温帯や亜寒帯に分布する落葉植物は、気温が低下する「冬」に落葉するのが一般的です。一方熱帯の落葉樹は気温ではなく「降雨量」に応じて落葉し、雨の降らない「乾季」に葉を落とします。 葉は低温や凍結、乾燥に弱い性質を持つので、寒い冬や雨量の少ない乾季に葉を落とし、木が枯れるのを防いでいます。ときには塩害や虫害への防御反応として落葉するケースもあります。 落葉樹の中には紅葉(黄葉)するものも多数あります。葉の黄色や橙色は「カロテノイド」という物質がもととなっており、これらは葉にもともと含まれる物質です。葉の寿命が近づき「緑色の葉緑素」が減少することからカロテノイドの黄色や橙色が目立つようになります。一方、赤色は「アントシアニン」という物質によるものであり、秋になって日が短くなると合成が始まるため葉の色が赤く染まります。 落葉植物の中でも紅葉するのは温帯植物のみであり、熱帯の落葉植物にはみられない特性です。植物の葉が老化する過程において、カロチノイドが残ったりアントシアニンを合成したりして葉を守っています。 |
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