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壁面緑化設計ノート屋上緑化システム株式会社
技術顧問 山下 律正
バラを使った壁面緑化の Q&Aマニュアル <ちょっと詳しいバラの病害Q&A>
<ちょっと詳しい バラの病害Q&A>


※知見・知識に基づき作成していますが、参照・実施にあたっては情報・環境・使用材料・品種・時期等により同一結果とならない場合があります。
< ちょっと詳しい バラの病害Q&A>
目次
1:黒点病(黒斑病・黒星病)・斑点病
2:うどん粉病
3:根頭がん腫病
4:枝枯れ病
5:灰色かび病(ボトリチス)
6:べと病
7:さび病
壁面緑化植栽ガイド 壁面緑化で使用される植物の種類と特徴を写真解説付きで解説
壁面緑化のあらゆる疑問を解説したブログ
解説
1.黒点病(黒斑病・黒星病)・斑点病


農研機構 花き病害図鑑より
発生時期:6~7月、9月~11月頃
6~9月ごろの雨の多い時期に見かけます。
8月ごろの高温期、温度の下がる11月以降は、発生しても広がる速度は遅いです。
土中にすむ黒点病の細菌が、雨や水かけで跳ね返り、下のほうの葉に引っ付いて感染します。
特徴&主な症状
バラは必ずかかるといってもいい病気で黒斑病・黒星病ともいいます。
葉に黒い斑点ができ、やがて葉が黄色くなって落葉します。
若い枝には、黒い跡が残ることもあります。(青系バラは特に目立ちます)
雨が続くと多発します。葉が減ると、樹勢が落ちたり、花が咲きにくくなります
対処法
1見つけたらすぐ病気の葉を取り除き、落葉もそのままにしないですぐ始末します。
対処薬剤を3日間隔くらいで3~4回ほどまきます。
※ 治まらずに全ての葉が落ちてしまったら、 枯れている、細い、小さい枝などを整理して、軽く切り戻します。 地面に落ちた病気の葉も片付け、カリ肥料を多めに与えて予防すると効果的です。
病気の葉を取り除いてから新芽が出たら、予防薬剤を散布して再発を予防します。
2マルチングを施し、水かけの際の菌の跳ね返りを予防したり、鉢植えなどの場合は雨のあたらない場所に避難させてやることも有効です。
3マルチング材は定期的に交換するとよいです。、冬に落ち葉を片付ける際にでも、一緒に取り替えてあげます。ついでに地表を殺菌するのもよいでしょう。
黒点病使用薬剤
【予防薬(一例)】
・オーソサイド
・TPN水和剤(ダコニール1000)
・チオファネートメチル水和剤(トップジンMゾル)
・トリホリン(サプロール)乳剤
・ベノミル(ベントーレ)水和剤 など
【発生後の対処薬(一例)】
殺菌剤
・ダコニール
・トリホリン(サプロール)乳剤
・ベニカX
・マネージ乳剤など
参照資料:
黒星病とは?原因や予防・治療方法、黒点病や黒斑病との違いをチェック | BIOTONIQUE|ビオトニーク(観葉植物メディア)
2.【うどん粉病】


農研機構 花き病害図鑑より
発生時期:4~6月、9月~11月頃
春~秋の、昼夜間の温度差が大きいときによく発生します。そのためか夏場の高温期にはあまり見かけません。
多湿や、チッソ肥料の過多も一因であるようです。
特徴&主な症状
葉やつぼみ、新芽の一部が、うどんこのような白い粉をつけているのはこの病気。
粉を吹いたように白くなったこれは、茎葉につくカビの一種です。
新芽や蕾は萎縮してしまいますが、黒点病のように葉がぼろぼろ落ちることはありません。
ただし、生育は著しく衰えますから放置してもいい事はありませんので、見つけたら取り除いてやってください。
対処法
1見つけたらすぐ病気の葉を取り除き、対処薬剤を3日間隔くらいで3~4回ほどまきます。
※ 治まらずに全体にまんべんなく発生してしまったら、
病変の葉を全部取り、風通しの悪くなりそうな込み合った枝などを整理して、対処薬剤をまいてやります。早く発見すれば発生後でも比較的治ります。
2日当たりと風通しを良くして、夕方の水やりを控える。
3カリ肥料を多めにあげる予防の方法もあります。
うどんこ病使用薬剤
・カダンD
・炭酸水素ナトリウム(ハーモメイト)水溶剤
・トリホリンエアゾル(オルトランC)
・トリホリン(サプロール)乳剤
・トリフミゾール(トリフミン)水和剤
・TPN水和剤(ダコニール1000)
・ポロポンV
・ビテルタノール(バイコラール)水和剤など
発生後の対処薬(一例)
・カリグリーン
殺菌剤
・サプロール乳剤
・テトラコナゾール液剤(サルバトーレME)
・ベニカX
・ミルディオマイシン(ミラネシン)水溶剤など
3【根頭がん腫病】


農研機構 花き病害図鑑より
発生時期:通年
特に時期は決まっていません
根の傷口から菌が入って、菌のこぶを作ってしまったものです。
特徴&主な症状
根や株元に「こぶ状のもの」ができます。
接木部の癒合膨れに似てますが、病気の場合は表面がガサガサして泡が固まったような膨れ方です。
コブが生長をはじめるため、栄養を取られて樹勢が衰えます。
樹勢は弱くなりますが、よほど弱い株でなければ、これが原因で枯死してしまうことはありません。
対処法
1コブが大きく膨らんできたら定期的に取り除いてやるだけで結構普通に育ちます。
この病気で株が枯れてしまうことはめったにありません。諦めずに、根気よくコブを取りつづけて育ててあげてください。
コブをとった部分にマイシンSなどを塗ってあげると多少、効果が上がります。
2「バクテローズ(1㎡あたり10L)を地面に散布する」
「バクテローズ(1㎡あたり10L)に苗木の根を4時間浸す」
3周囲に伝染するため、園芸書などでは薬剤での完治が難しいので、『発見したら株ごと抜き取り焼却処分する~云々』と結構物騒な病気のひとつにされています。
発生すると助からない疫病のように思われる方も見えますが、そんなことはありません。
根頭がん腫病使用薬剤
「対処薬(※特効薬、ではないのでご注意ください)」
・バクテローズ
・マイシンSなど
4【枝枯れ病】


農研機構 花き病害図鑑より
発生時期:通年
特に時期は決まっていません。
剪定時の切り口、台風、霜害や凍害などによる
特徴&主な症状
1傷みからの細菌の進入などが原因で、特に年数の経ったバラに多く起こるようまた、チッソ系肥料が多い事も一因となるともいわれている
2バラの3大病(黒点、うどんこ、根頭がん腫)と比べれば、 あまり見かけない病気です。
3紫褐色の斑点が現れ、表皮が白くカサカサになり、斑点の出た枝は陥没して最終的に枯れてしまいます。他には、蕾が開かなくなる、花弁に赤い斑点が現れる‥‥などの症状もあります。
使用薬剤
発病した枝は見つけ次第取りのぞいて、切り口を殺菌剤などで消毒します。防除薬はボルドーが効果的です。
5【灰色かび病(ボトリチス)】
発生時期:梅雨・秋頃


農研機構 花き病害図鑑より
開花期に長雨が続くと発生することがあります。
高い湿度や、ムレが一因となるので、やはり風通しがよいと発生しにくいです。
バラの3大病(黒点、うどんこ、根頭がん腫)と比べれば、やはりこちらも、あまり見かけない病気です。
対処法
1花弁に汚褐色の斑点が現れ、花が開かなくなり、蕾なども咲かずに腐ってしまいます。
開花前の蕾の表面を、灰色のカビが覆っていたらこの病気。白い花につきやすいようです。
2蕾が開かなくなる、花弁に赤い斑点が現れるなどの症状もあります。
3症状の見られる箇所(蕾や花弁)を片付けて地面に落ちないようにして、薬剤をまいてください。
4梅雨に入る前にダイセンやベンレートなどを週に2~3回散布しておくのも予防ですが、何より蒸らさない、風通しをよくするのが一番です。
灰色かび病使用薬剤
梅雨に入る前にダイセンやベンレートなどを週に2~3回散布しておくのも予防ですが、何より蒸らさない、風通しをよくするのが一番です。
湿度が高く気温の低い時期に発生するので、とにかく風通しをよくしてあげてください。
他の予防法としては、
水やりの際に花弁に水をかけないようにする。雨の当たらない場所に枝を誘引させる方法もあります。
対処薬
・ダイセン
・ベンレート
・プラントバックスなど
6【べと病】


農研機構 花き病害図鑑より
発生時期:4~6月、9月~11月頃
多湿で少し気温が低い、昼夜の温度差が激しい時期に発生します。
風通しがよいと発生しにくいです。
夜露が朝まで残るような気候や高い湿度、ムレが一因となります。
特徴&主な症状
1若い葉に紫褐色の斑点が発生、葉の裏面にも灰色のカビ状菌糸が現れて、ふやかしたようになり落葉します。
2茎にも細長く割れた斑があらわれ、ひどいと枯れてしまいます。
3黒点病と同じく、あっという間に葉がなくなります
対処法
1ムレが原因となりますので、風通しをよくして定期的に殺菌剤、サンボルドーなどを散布します。
2見つけたらすぐ病気の葉を取り除き、落葉もそのままにしないですぐ始末します。
3対応薬剤を3日間隔くらいで3~4回ほどまきます。
※ 治まらずに全ての葉が落ちてしまったら、枯れている、細い小さい枝などを整理して、軽く切り戻して追肥を与えます。
地面に落ちた病気の葉も片付け、とにかくムレないようにすると効果的です。
病気の葉を取り除いてから新芽が出たら、対応薬剤を散布して再発を予防します。
他には、日当たりと風通しを良くして、夕方の水やりを控える予防の方法もあります。
対処薬
・アリエッティ水和剤
殺菌剤
・サンボルドー
・ダコニール
・マンネブ(マンネブダイセンM)水和剤など
7【さび病】


農研機構 花き病害図鑑より
発生時期:4~11月頃(梅雨・秋頃)
飛んできた胞子が、ムレた場所で増殖すると発症します。
特徴&主な症状
葉に小さないぼ状のものができ、やがて薄皮が破れ中からさびに似た粉が飛びます。
バラ病の有名どころ(黒点、うどんこ、根頭がん腫)と比べれば、あまり頻繁に見られる病気ではないです。
対処法
症状の見られる部分を取り払い、薬剤をまいてください。
サプロール乳剤が効果的です。
・ベンレート
・プラントバックス
・トップジンM
・トリフミゾール(トリフミン)水和剤
・トリホリン(サプロール)乳剤
・ジマンダイセン
・マンネブ(マンネブダイセンM)水和剤など
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