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壁面緑化設計ノート屋上緑化システム株式会社
技術顧問 山下 律正

曲面緑化をきれいに仕上げる工法とは

曲面緑化をきれいに仕上げる工法とは

壁面室内緑化や、ビル壁面緑化、壁面室内フェイク緑化、壁面緑化フェイクの緑化を柱や外構壁面に沿った緑化を要望される場合があります。

この種の緑化で検討しなければならないのは

1 維持管理コストは用意されているか?
2 壁面緑化デメリット理解しているか
3 曲壁面に沿った緑化する方法は?
4 植物は地植えかプランター植えのどちらか?
5 壁面室内フェイク緑化とは

それぞれの解決策は

1 維持管理コストは用意されているか?

:特殊形状に緑化する場合、継続している間は剪定・誘引・肥料病害虫管理の費用が発生します

施工と同時に維持管理契約が必要となります。

2 壁面緑化デメリット理解しているか

詳しい説明は次回以降の特集でお知らせします。

重要な事項は

①費用:

壁面緑化の種類により大きく変わる

②設置場所環境:

東西南北、日照、地植え・プランター植えで生育が変わり

品種の選定が必要

③施工即緑化景観完成にならない:

植栽されたプランターを設置する壁面緑化で

植物が新しい環境に慣れる1年程は生育不安定な期間である

④給電、給水・排水設備ができるか:

問題が多く発生するのが排水設備です。

枯れ葉等の緑化用に配慮されているか。考慮されていないと

3年以内に問題が多発します。

⑤メンテナンス:緑化は生き物なのでメンテナンス(保証)が必要となります。

メーカーにより補償期間もまちまちなので長く保証するメーカー

を採用しましょう。

写真:銀行フロントに設置の室内壁面緑化

灌水の給排水は緑化トレー内で循環式を採用している

この植栽は着脱式のプランター壁面緑化 給水は潅水チューブ方式

3 曲壁面に沿った緑化方法は?

吸着登坂植物を選べば壁面緑化機材は不要です。

つる植物を壁面緑化機材に沿って繁茂させるには、費用に安い順にネット式、ワイヤー式、ワイヤーメッシュ式、プランター式がありいずれも可能ですが、プランター式以外は疎密が発生しやすくなります。

確実にできるのは袋ポケット式を使用すれば比較的簡単にできます。その際、壁面との防水、排水の処理方法に注意が必要です。

4 植物は地植えかプランター植えのどちらかよいか?

地植えは高さ3m程度の壁面を覆うのに維持管理をしても数年必要となります。
施工側完成を望むならプランター式を選択します。

施工即全面緑化完成! とするにはユニット型にします。

写真はユニット型壁面緑化です。

5 壁面室内フェイク緑化とは

日照のない場所や、潅水設備が設置できない場所ではフェイク緑化がお勧めです。

フェイク緑化は、潅水設備、土壌を必要としないので、薄く作れ場所を取りません。曲面やオーバーハング面も設置可能です。

フェイク緑化で重要なのは、取り外しが可能、フェイク植物の洗浄・ホコリ取りを行うメンテナンスできる構造とする事です。

公共場所に設置すれば数カ月でホコリが付着して汚くなりイメージが低下します。

また使用するフェイク植物も本物に見える製品を選定しないといけません。

フェイク植物は、耐候性性能から室内用と屋外用に用途が別れています。屋外用を選定しないと色褪せが数年以内に発生しイメージ低下が発生するので、設計図書に「屋外用もしくは、これに相当する耐候性品」を明記する必要があります。

屋上緑化システム株式会社

技術顧問 山下律正

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