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壁面緑化設計ノート屋上緑化システム株式会社
技術顧問 山下 律正

バラを使った壁面緑化の Q&Aマニュアル <ビギナー向けバラ緑化のQ&A>

※知見・知識に基づき作成していますが、参照・実施にあたっては情報・環境・使用材料・品種・時期等により同一結果とならない場合があります。

<ビギナー向けバラ緑化のQ&A>

1:日光の当たらない場所でたくさん花を長く咲かすには

2:トゲが少ないバラはありますか

3:植裁後、2年経過の白モッコウバラですが、生育は良いが花が咲かない

4:鉢植えの新苗も同様に吸水させる必要がありますか

5:鉢植えの生育が悪く、花も少ない、冬植え換え 後発根が見られない、根を伸ばす方法は有りますか

6:新芽が元気よく出たのですが、冬に新芽が被害を受けないか

7:植栽時に堆肥と混ぜて有機肥料をすき込みました。最初は生育しましたが、夏に枯れました。原因は何でしょう

8:追肥に使う、固形の有機肥料と、緩効性の化成肥料の使い分けはどうする

9:5月の下旬頃に植え替えをしたが、蕾も葉も、元気がない

10:ミニバラやパティオローズの根を全部洗い、根を切りつめしたら生育が悪くなった。種類によって植付け方法が違うのか?

11:大苗の植替えはいつまでが大丈夫?そのとき注意する事はありますか

12:そのまま使えるバラの土を買いましたが少し軽い気がします。赤玉土を加えたほうがよいのでしょうか。そのままでも大丈夫でしょうか

13:鉢植えに混ぜてもよい肥料はどんな種類が有るか

14:経年場所の土壌改良の仕方を教えてください

15:玄関ポーチの柱にツルバラを這わせる方法

16:壁に穴を開ける方法で壁面にツルバラを這わせる方法

17:壁に穴を開けない方法で壁面にツルバラを這わせる方法

18:木立の四季咲きバラを秋の花を楽しむための剪定のしかた

19:バラの新芽が元気よく出たのですが、冬に新芽が被害を受けないか

20:バラの鉢苗の植え付けは、いつ頃がよいか?

21:鉢で育てているバラの花が、最近色が薄くなってシュートも出ないのはなぜでしょうか?

22:落葉していないバラを剪定してもよいのでしょうか?

23:春、昨年中に伸びた枝からたくさんのつぼみをつけ、咲くのを楽しみに待っていたのですが、咲く寸前(ガクが開き切った頃)に、少し黄色く変色した後花芽の付け根からポロッと取れて落ちてしまう。

24:バラの葉が黄色くなる原因は?

25:バラに黒い斑点が出る

26:バラにうどんこ病が出た

27:バラのアブラムシ対策

28:バラは何年くらい生きますか?

29:バラの植え替えは何年ごと

30:つるバラが上ばかり咲く

31:壁面緑化で誘引したバラの「地際」がスカスカになり、上部だけに花が集中してしまうのを防ぐには?

32:コンクリート壁やRC造の屋上・バルコニー付近に植えたバラが、夏場に葉焼けを起こして急激に衰退するのはなぜか?

33:「つるバラ」と「ミニバラ」で、植え付けや根の取り扱いにどのような違いがありますか?(種類による違い)

34:無灌水(水やりなし)でバラの壁面緑化を維持することは可能ですか?

35:壁面緑化植栽ガイド

  壁面緑化植栽ガイド 壁面緑化で使用される植物の種類と特徴を写真解説付きで解説

36;壁面緑化設計ノート 

 壁面緑化のあらゆる疑問を解説したブログ

 

参考・引用資料

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<ビギナー向けバラ緑化のQ&A>

1:質問:日光の当たらない場所でたくさん花を長く咲かすには

回答:バラは日当たりを好む植物で、一般的には1日5~6時間以上の日照が理想です。
ただし半日陰でも育つ品種はあり、耐陰性のあるつるバラやシュラブローズを選ぶことで比較的よく育ちます。日照不足の場所では、肥料を増やしても効果が出にくいことがあります。まずは排水性・通気性の良い土づくりを優先してください。

北側植栽では特に「過湿」に注意が必要です。乾きにくい環境で水を与えすぎると根が弱り、生育不良を起こします。土の乾きを確認してから灌水しましょう。

 

2:質問:トゲが少ないバラはありますか

回答:トゲの少ないバラにはいくつか種類があります。

代表的なものは:

  • モッコウバラ(ほぼ無刺)
  • ゼフィリーヌ・ドルーアン
  • レイニーブルー
  • ゴールデンボーダー (修景バラ)

特にモッコウバラは、家庭で扱いやすいつるバラとして人気があります。

3:質問:植裁後、2年経過の白モッコウバラですが、生育は良いが花が咲かない

回答:白モッコウバラは、前年に伸びた枝に花芽を付ける性質があります。
そのため、冬~早春に強剪定すると花芽を切ってしまい、翌春に咲かない原因になります。

剪定は花後すぐ(5~6月頃)に軽く行うのが基本です。

また、窒素肥料を与えすぎると枝葉ばかり茂り、花付きが悪くなることがあります。

モッコウバラには白と黄色がありますが、特に白モッコウバラは年内剪定で行って下さい。モッコウバラは中国に自生する野バラですから、肥料を特に必要としません。黄モッコウバラは、白モッコウバラと違い、比較的咲きやすい性質を持っています。そのため伸びすぎた枝を深く切りつめても、残った枝に花芽が付きます。

 

4:質問:「鉢植えバラは植え時の水やりはどうする?

回答:ポット植えの新苗のように根鉢があり、若々しい葉が付いているものは、植え付け場所の土が極度に乾燥していない限り、植え込んだあとの潅水で十分間に合います。

 

5:質問:鉢底石は必要?

回答:現在は、通気性の良い培養土を使用すれば、必ずしも鉢底石は必要ないという考え方も一般的になっています。ただし、大型鉢や排水性の悪い鉢では、鉢底石を使うことで排水改善に役立ちます。

最も重要なのは、

  • 水はけの良い土
  • 適切な鉢サイズ
  • 水の与えすぎ防止

 

6:質問:鉢植えの生育が悪く、花も少ない、冬植え換え後発根が見られない、根を伸ばす方法は有りますか

回答:根の成長が悪い原因は、①苗と鉢とのバランス、②日照の問題が考えられます。①の鉢に関する問題として適度な「水と酸素と養分」のバランスが考えられ、水持ちが良すぎるのではないでしょうか?

水持ちがよいと、酸素が通りが悪くなり、いわゆる「酸欠状態」がおこります。

また水が多い事で、肥料が土中に溶け出すスピードが速く、肥料過多になり、植物に有害な雑菌も増殖し、根が育つ可能性は激減です。過湿の軽減のために鉢に底石を入れておくことも良策です。

 

7:質問:新芽が元気よく出たのですが、冬に新芽が被害を受けないか

回答:バラは比較的耐寒性の強い植物ですが、春先の寒の戻りで新芽が傷むことがあります。

軽い霜害であれば回復することも多く、脇芽が再び伸びてきます。

ただし強い凍結では新芽が枯死する場合もあるため、以下の対策が有効です。

  • 不織布で保護
  • 寒風を避ける
  • 鉢植えは軒下へ移動

 

8:質問:植栽時に堆肥と混ぜて有機肥料をすき込みました。最初は生育しましたが、夏に枯れました。原因は何でしょう

回答:堆肥には完熟していない未熟肥料を知らずに使用した場合、発酵熱、発酵ガスによる害が発生します。有機肥料を使用する場合、植付けの2~3週間前には植え穴を作り、あらかじめ肥料と牛糞を混ぜておき、多少水気を与え熟成すると被害の発生を押さえられます。

 

9:質問:追肥に使う、固形の有機肥料と、緩効性の化成肥料の使い分けはどうする

回答:有機肥料は、バクテリアによって分解されて肥料成分を溶出しますが、水分が十分でないとバクテリアが繁殖できず、効果にムラが発生します。

化成肥料は、水が存在すると成分が溶出します。

問題点は、①多量の水で希釈される。 ②太陽光線で分解される。 ③撒布時に、葉に付着すると葉やけする事があります。用途によって使い分けて下さい。

 

9:質問:5月の下旬頃に植え替えをしたが、蕾も葉も、元気がない

回答:5月下旬は梅雨のかかりとなり、高温・湿度の高い日も増え、人間にとって暑さを感じる事が多い時期。バラも新陳代謝が激しくなっているところで、葉から水分蒸発した分、根が地面から水分を吸収して、しおれないようにせっせと頑張っているときです。こういう時期の植付けは、多かれ少なかれ根はやはり傷みます。どうしても植え替えをしたい場合は、根のダメージを予測して、枝の長さを上部1/2~1/3ほど切り落として植えつけます。もしくは丈が低い苗などの場合は、花と葉を2枚程度切り落としたら、枝を30~45度程度傾けて支柱をしておくという方法もあります。こうしておくと枝が水を吸い上げるのが楽になるので根元から太い枝が伸びやすく、よりダメージを軽減できます。

 

10:質問:種類によって植付け方法が違うのか?

回答:冬季の大苗は、植え付け前に1~2時間ほど水に浸して吸水させると活着が良くなります。

なお、水には殺菌剤・肥料は添加せず基本的には清潔な水で十分です。

 

11:質問:大苗の植替えはいつまでが大丈夫?そのとき注意する事はありますか?

回答:3月のバラには赤い若葉が沢山出てくる時期。根鉢さえ崩さなければ、3月下旬までなら花芽分化の前で傷みはしますが何とかなります。

 

12:質問:そのまま使えるバラの土を買いましたが少し軽い気がします。赤玉土を加えたほうがよいのでしょうか。そのままでも大丈夫でしょうか?

回答:少し軽い程度なら大丈夫です。それよりも重要なのは保水性と排水性のバランスです。保水性が高すぎるなら、赤玉土の中粒やパーライトを加え、排水性がよすぎるのなら、赤玉土の小粒やピートモスを加える。そういう風に考えて培養土を調節すると失敗は少なくなります。

 

13:質問:鉢植えに混ぜてもよい肥料はどんな種類が有るか?

回答:買ったばかりの苗が弱い場合、急に肥料を与えると肥料負けを起こしやすいので、「植え付け時に肥料を与えない」のが一般的です。

混ぜてもいい肥料は、緩効性、遅効性のもので発酵しないもの。また窒素分が低めの化成肥料のマグアンプKです。肥料焼けしにくいとはいえ必ず施肥料は守り、鉢の大きさに合わせて使用してください。

 

14:質問:経年場所の土壌改良の仕方を教えてください

回答:苦土石灰は、撒いて短期間に植え付けが出来るのでよく使用します。しかし、園芸用ミリオンは土壌中和のみならず微量元素の補給や静菌・発根作用なども期待できます。

 

15:質問:玄関ポーチの柱にツルバラを這わせる方法

回答:柱にタイル状のものが貼ってあり、タイルとタイルの間が窪んでいればそこにステンレスワイヤーを廻して固定する方法がよいです。

ワイヤーを張る間隔は30センチ位で、ワイヤーとワイヤーをつなげるものは専用のアルミで出来た小さな金具で連結します。(この金具は、ワイヤーを販売しているブースに置いてあることがよくあります。)

秘訣は、あまりきっちりと張ってしまうと誘引固定時に紐を通しにくいので、ほんの少し緩め位にされるのがポイントです。次に、柱に窪みがない場合はバラの枝を柱に抱かせるようにしてその上からアルミや銅のワイヤーで巻かれてください。 そして、バラの伸張にあわせて適宜張りなおしをされてください。

 

16:質問:壁に穴を開ける方法で壁面にツルバラを這わせる方法

回答:壁面(コンクリートやレンガ壁面)におけるボルトプラグ固定が最も堅牢な固定法です。

使用する機材は電気ドリルとコンクリート用ドリルの刃、ボルトプラグ。まず、コンクリートやレンガ壁面にドリルで穴を開けますが、その壁の厚さが最低3センチ以上ないとボルトプラグを装着することは出来ません。

次に、誘引したい場所で上記条件に合致したら何処に穴を開ける。 ボルトプラグを基にワイヤーを張る場合は横方向に1メートル間隔でボルトプラグに直接誘引する場合は、誘引位置で最も無理をしない所で1枝に付き2~3箇所穴を開けアンカーボルトを装着いたします。

(レンガ壁面でしたら、レンガとレンガの間のコンクリート部分に穴を開け装着いたします。)

 

17:質問:壁に穴を開けない方法で壁面にツルバラを這わせる方法

回答:壁面におけるワイヤー固定の方法は、雨樋用配水管の固定金具(壁面に打ち込んである金具)にフックを利用して固定したり窓枠の支障をきたさないところに小さな穴を開けそこに通したりします。

その他、壁面の周囲を見渡しますと意外とワイヤーを固定するところが見つかります。

次にワイヤーの種類は、ホームセンターに行きますと色々なワイヤーが販売されています。 バラの誘引用に使用するものとして一番良いものは、針金のように1本のものではなく細いワイヤーを数本よってあるものが強度が充分にありお勧めです。(冬季の誘引固定時には枝のみで軽量ですが、葉が繁り花が咲く頃には何倍も重量が増しますし台風などの強風等も考慮が必要です。)

太さは小さい方から2~3番目程度の細い物が目立たずスッキリといたします。

ワイヤーの端を金具や穴に通し固定するときは、ワイヤーをとめる専用の金具がありますのでワイヤーとともに購入してください。最後にワイヤーは人間の力では綺麗にピンと張ることは不可能です。ペンチで挟んで引っ張きます。

 

18:質問:木立性四季咲きバラを秋の花を楽しむための剪定のしかた

回答:バラは木立性やツル性のものも、ある程度の原則を踏まえつつお好みでアレンジ剪定されるのがよいでしょう。木立性バラの場合、まずその品種の新しい芽がどのくらい伸びて花を咲かせるかを記録しておく必要があります。これは、この位置(高さ)で花を見たいという場合、その位置から「新しい芽が伸びて花を咲かせた長さ」を引いたところが剪定位置というふうに簡単にわかるからです。

例えば新しい芽が50センチ伸びて花を咲かせる場合、花を見たい位置から50センチ下が剪定位置となります。

また、剪定する場所は外に向いた芽の上2~3ミリ(ギリギリに剪定します)を芽と平行に剪定します。

剪定後に切断面を「接ぎロウ」などで保護してあげると病原菌の侵入を防げますのでお勧めです。

その他、株の外の枝は低めに中心部は高めに剪定しますと立体的になりますし、庭の前方のバラは

短く奥の方は高く剪定されると花が咲いた時に、まんべんなく観賞できてお勧めです。

 

19:質問:バラの新芽が元気よく出たのですが、冬に新芽が被害を受けないか

回答:バラは暑さや寒さに大変強い植物です。バラの新芽も、他の植物に比べますと幾分強くなっています。しかし、それにも限界があり強い寒のもどりの場合はせっかく出た新芽に被害が出る事が起きます。よく見みると新芽はしんなりとして枯れたように見えますが、その中には既に真新しい小さい新芽を再び付けている事も有ります。

 

20:質問:バラの鉢苗の植え付けは、いつ頃がよいか?

回答:バラ苗は暖かいときと寒いときではやり方が違います。

暖かいときは、苗自体が活動していますので根も活動しています。鉢から苗を抜き取りますと鉢の形に土がなっていますので(これを根鉢といいます) 根鉢を崩さないようにして植え付けてください。

寒いとき(おおよそ12月~2月までの期間)に出回る根巻き苗(水苔やピートモスのみで根をくるんである苗)は根以外の物を除去し根を広げて植え付けてください。

 

21:質問:鉢で育てているバラの花が、最近色が薄くなってシュートも出ないのはなぜでしょうか?

回答:肥料切れ、ほかに気温、日照、肥料の組成、土壌の酸度や微量栄養素量などによって花色が変化することが知られています。

鉢の場合よくある事例です。また、並行して花の色やシュートの有無だけではなく葉の色なども薄らぎます。鉢の場合、「根づまり」も関係します。 この場合は、冬季の休眠期に鉢から出して、古い根を切り取り一回り大きな鉢に新鮮な土と肥料を入れて植え替えをしてあげてください。(休眠後の活動期にこの作業は厳禁です。)冬季になるまでは珪酸塩白土を鉢に一握り施します。

 

22:質問:落葉していないバラを剪定してもよいのでしょうか?

回答:基本的には12月に入ったら葉は切り落としてあげてください。蕾にはさわらない。外芽の上1.5㎝程度のところで斜め45℃の傾斜を付けて剪定してあげてください。関東圏では2月中旬~下旬までに済ませてあげましょう。

 

23:質問:春、昨年中に伸びた枝からたくさんのつぼみをつけ、咲くのを楽しみに待っていたのですが、咲く寸前(ガクが開き切った頃)に、少し黄色く変色した後花芽の付け根からポロッと取れて落ちてしまう。

回答:クロケシツブチョッキリやイチゴハナゾウムシによる被害の可能性があります。

被害蕾を早めに除去し、必要に応じて家庭園芸用殺虫剤を使用してください。

オルトラン粒剤やベニカXファインスプレーなどが一般的です。

マラソンやスミチオン乳剤のほか、浸透移行性のオルトラン水和剤などで防除してください。

 

24:質問:バラの葉が黄色くなる原因は?

回答:バラの葉が黄色くなる原因には、以下の原因が有ります。

  • 水の与えすぎ
  • 根詰まり
  • 肥料不足
  • 黒星病
  • 夏の高温障害

下葉だけ黄色くなる場合は生理現象のこともありますが、全体に広がる場合は根の状態や病害虫を確認してください。

 

25:質問:バラに黒い斑点が出る

回答:黒星病(黒点病)の可能性があります。

原因は、

  • 葉の濡れ・ 風通し不足・ 雨による感染が有ります。発病葉は早めに除去し、
  • 混み枝剪定・ 株元灌水・ 定期防除を行うと予防できます。

 

26:質問:バラにうどんこ病が出た

回答:若い葉や蕾に白い粉が付く病気です。

春と秋の乾燥時に発生しやすく、風通し改善・ 窒素肥料の与えすぎ防止・ 発病部除去が有効です

初期なら重曹スプレーや家庭園芸薬剤でも抑えられます。

 

27:質問:バラのアブラムシ対策

回答:春の新芽や蕾に発生しやすい害虫です。少数なら手で除去できますが、多い場合は、

  • 水で洗い流す・粘着系殺虫剤・オルトラン粒剤などを使用します。テントウムシは天敵なので、むやみに駆除しないようにします。

 

28:質問:バラは何年くらい生きますか?

回答:適切に管理すれば20年以上育つことも珍しくありません。

特につるバラやオールドローズは長寿で、海外では100年以上生育している例もあります。

 

29:質問:バラの植え替えは何年ごと?

回答:鉢植えでは1~2年ごとの植え替えが理想です。

根詰まりすると、花付き低下・葉色悪化・水切れ増加が起こります。

冬の休眠期(12~2月)が最適です。

 

30:質問:つるバラが上部ばかり咲く

回答:枝を垂直に伸ばすと先端優勢が強くなり、上部ばかり開花します。

枝を横方向に誘引すると、途中の芽からも花枝が発生し、全体によく咲きます。

 

31:質問:壁面緑化で誘引したバラの「地際」がスカスカになり、上部だけに花が集中してしまうのを防ぐには?

回答: バラには「頂芽優勢(ちょうがゆうせい)」という、枝の最先端にある芽が最も強く伸びる性質があります。垂直に真っ直ぐ伸ばすと、下方の芽(地際近く)が成長せず、上部だけが茂って下部が貧相になります。

対策:施工・誘引時に、主幹や太い枝を極力「水平(または斜め45度以下)」に寝かせてネットやワイヤーに固定します。これにより、すべての芽に均等に植物ホルモン(オーキシン)が行き渡り、地際から上部まで一斉に新しい枝(サイドシュート)が出て、壁面全体に均一に花を咲かせることができます。

株元にカバープランツを植えると景観が良くなります。

 

32質問:コンクリート壁やRC造の屋上・バルコニー付近に植えたバラが、夏場に葉焼けを起こして急激に衰退するのはなぜか?

回答: コンクリートやアスファルトは夏季に太陽光を吸収して蓄熱し、夜間も40℃以上の熱を輻射(放射)し続けます。これにより、バラの周囲の微気候が極端な高温・乾燥状態となり、気孔が閉じて光合成ができなくなるほか、ハダニが爆発的に繁殖して葉焼け(褐変・落葉)を引き起こします。

対策:壁面から最低でも10cm〜15cm以上の離し通風を確保します。壁面緑化ネットの取付けも同じく壁より間をあけて設置すること。また、株元にウッドチップを厚く敷くマルチング、または地際を通風性の良い構造にする(立性植物の併用など)で、輻射熱を遮ることが必須です。

 

33質問:「つるバラ」と「ミニバラ」で、植え付けや根の取り扱いにどのような違いがありますか?(種類による違い)

回答:バラはその「樹形」や「発根のメカニズム(自根か接木か)」によって、根へのストレス耐性が全く異なります。

・つるバラ(大型種): ほぼすべてが「ノイバラ」等の強健な野生種を台木にした「接木(つぎき)苗」です。主根が太く深く張るため、根を強く切り詰めたり、土を完全に洗い落としたりすると吸水バランスが崩れて致命傷になります。

・ミニバラ・パティオローズ: 多くの場合はコスト削減や矮性(小さく育つ性質)維持のため、挿し木による「自根(じこん)苗」です。根が細く繊細で、細根が命であるため、根を洗って切ると再生能力が追いつかず、急激に枯死・生育不良を起こします。

・結論:どの種類であっても、休眠期(冬)以外に根をいじるのは厳禁であり、特にミニバラの根洗いや切り詰めは原則として行いません。

 

34質問:無灌水(水やりなし)でバラの壁面緑化を維持することは可能ですか?

回答:原則として、バラの薄層・壁面緑化における「完全無灌水」は不可能です。

バラは蒸散量(葉から水分を逃がす量)がセダムやキリンソウなどの多肉植物に比べて圧倒的に多く、水分が切れると数日で細胞が壊死します。 特に地植えであっても、日本の夏場に3〜5年周期で訪れる「特異年(梅雨明け後の連続無降雨、2010年や2025年などの酷暑年)」には、地下深くまで根が張っていない限り枯死します。

対策:ビルや工場の壁面でバラを導入する場合、自動灌水システムの設置を必須条件とします。

 

35:壁面緑化植栽ガイド

  壁面緑化植栽ガイド 壁面緑化で使用される植物の種類と特徴を写真解説付きで解説

 

36;壁面緑化設計ノート 

 壁面緑化のあらゆる疑問を解説したブログ

 

参考文献:

  • NHK趣味の園芸 バラ栽培Q&A
  • 京成バラ園 バラの育て方
  • 住友化学園芸 家庭園芸Q&A https://www.sc-engei.co.jp/qa/
  • 日本ばら会 https://www.rose-society.jp/

植物生理学におけるオーキシンの極性移動と頂芽優勢のメカニズム(日本植物生理学会)

農林水産省 植物防疫課「バラ苗の生産技術と台木選定に関する指導指針」

岐阜県立国際園芸アカデミー 研究報告「バラの接木苗と挿し木苗における根系発達の比較」

公益社団法人 日本造園学会 学術大会論文集「都市緑化植物の蒸散特性と必要灌水量に関する実験的考察」

東京都市大学 環境学部 研究データ「屋上・壁面極限環境における木本植物の生存限界水分量」

 

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