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壁面緑化設計ノート屋上緑化システム株式会社
技術顧問 山下 律正
バラを使った壁面緑化の Q&Aマニュアル <ちょっと詳しい バラの害虫Q&A>
<ちょっと詳しい バラの害虫Q&A>


ビギナー向けバラ緑化の仕方から建築設計担当者向けた解説まで、壁面緑化で起きるQ&Aを場面ごとに解説します。
※知見・知識に基づき作成していますが、参照・実施にあたっては情報・環境・使用材料・品種・時期等により同一結果とならない場合があります。
<ちょっと詳しい バラの害虫Q&A>
目次
1:アブラムシ
2:チュウレンジバチの幼虫(チュウレンジハバチ)
3:スリップス(アザミウマ類)
4:バラゾウムシ
5:ハダニ
6:カミキリムシ
壁面緑化植栽ガイド 壁面緑化で使用される植物の種類と特徴を写真解説付きで解説
壁面緑化のあらゆる疑問を解説したブログ
解説
1:アブラムシ


発生時期:4~11月頃(早春~初夏・秋頃)
7、8月の暑い時期はあまり見られないです。
野菜苗や果樹苗や庭木などでも、よく見かける小虫。黒点病に並ぶほどに、あらゆる植物に発生
緑や黒色の小さな虫が、若い葉の裏や蕾に群がって樹液を吸います。
葉がしわしわになり見栄えも悪くなります。生長も悪くなります。
対処法
排泄物が「すす病」の原因になり、「他のウィルス病」などを媒介し二次病害の原因にもなる上、アブラムシは短期間で増えます。早くに発見し、捕殺や薬剤散布などをします。
薬をまく場合、
同じ薬剤を続けてかけると耐性ができてしまうので、時々薬品を変える事も必要です。
消毒散布後2日後くらいの朝、ホースの水圧で死骸は吹き飛ばします。
※ 春先は薬剤の抵抗が強く、効きにくいとも言われています。
- アブラムシ類対策のためのバンカー法技術マニュアル2011年版[PDF:7.4MB]
対処薬
・アセフェート(オルトラン)
・トリホリンエアゾル(オルトランC)
・ピリミホスメチル(アクテリック)乳剤
・プロチオホス(トクチオン)乳剤
・ベニカX
・ベニカDスプレー
・マラソン乳剤
・MEP(スミチオン)乳剤 など
2:チュウレンジバチの幼虫(チュウレンジハバチ)


画像:地方独立行政法人 北海道立総合研究機構より
発生時期:4月~11月頃
春から秋にかけての期間に発生します。
バラを育てたことのある方なら、おそらく一度は目にした事がある虫です。
胸部分に赤みがあるのは、アカスジチュウレンジ、ニホンチュウレンジ、チュウレンジハバチは背中側から見れば真っ黒、3種とも、成虫の腹部分がオレンジ色をしています。
成虫が飛んできて幹に産卵し、幹の産卵痕は、縦にすっぱりと裂けてしまいます。
痕は治りかけの傷のように、裂けたふちが盛り上がって見栄えが悪くなります。
孵化した幼虫は、1枚の葉に集団で食害しあっという間に若い葉を食べてしまいます。
対処薬
・マラソン乳剤
・オルトラン
・スミチオン
・ピリダフェンチオン(オフナック)乳剤 など
3:スリップス(アザミウマ類)


写真:北海道立総合研究機構HPより


発生時期:5月~11月頃
バラ以外にも、ムクゲやクチナシ、オオヤマレンを食害する。
体長2~3mmの黒や黄色の(細かく切った髪の毛のような見えにくい)虫が、花弁や蕾、新芽、葉に寄生して汁を吸います。
花弁の汁吸で、花にしみが残って観賞価値が下がってしまうほか、開花しなくなる事もある。
対処薬
・アセフェート(オルトラン)
・ニテンピラム(ベストガード)水溶剤
・アセタミプリド(モスピラン)水溶剤
・スミチオン
・浸透性の強いスリップス専用薬剤 など
4:バラゾウムシ


写真:アース製薬HPより
発生時期:5~6月頃
7~10月にも発生することがあり、どこからか飛んできます。
小型のアリほどの大きさ(2~5mm位)の、口が象の鼻のように伸びた甲虫
蕾や新芽が小さいうちに産卵して、産卵箇所より先が、ちりちりと黒く焦げたように枯れさせてしまいます。
対処薬
・MEP(スミチオン)乳剤、
・アセフェート(オルトラン)
・生薬のジックニームなど
5:ハダニ


写真:アース製薬HPより
発生時期:4月~11月頃
気温の低い時期は発生しにくいです。
特に夏期の高温乾燥時の被害が目立ちます。
肉眼では見えにくい小さな虫が、葉の裏で樹液を吸い、吸われた部分が白い斑点になり、葉が黄色くなったり、表面が白っぽいカスリ状になって落葉します。
ハダニ対処薬
・ケルセン
・粘着くん液剤
・フェンピロキシメート水和剤(ダニトロン フロアブル)
・酸化フェンブタスズ(オサダン)水和剤
・アミトラズ(ダニカット)乳剤
・石灰硫黄合剤(冬季、幹のひだや根元に浸透させるとよいです)
・ジックニーム
・ハダニ用薬剤など
ダニは水が苦手。風通しがよく、定期的に葉が雨などで洗われる場所ではハダニが防げる。
定期的にホースなどの水で勢いよく葉を洗い流す(葉水をかける)だけでずいぶん予防になります。
※ やりすぎると蒸れるので、カビやアブラムシ発生の原因になります。
※ 治まらずに全ての葉が落ちてしまったら、症状の出ている葉を落とし、軽く切り戻して追肥を与えます。
新芽が伸びてきたら薬剤を散布して、再発を予防します。
6:カミキリムシ


写真:アース製薬HPより
発生時期:5月~9月頃(※成虫や、新しく発生した幼虫を良く見かける時期)
幼虫は2~3年かけて育つので、発生時期は「通年」
成虫は5~7月に多いので、捕殺するならこの時期です。
株元に木くずのようなものが出ていたら、バラを枯らす恐ろしい害虫です。
特徴&主な症状
成虫は茎の皮や新芽を食べて、それより先を枯らしてしまいます。
幼虫は幹や根の内部を食べながら3年目にさなぎになります。
枝や幹の内部を食べ進んでいくため、その部分が空洞になり、それより先の部分は枯れます。
株元に木くずのようなものが出ていたら、幼虫がいる可能性があります。
対処薬
・スミチオン乳剤
・アリアトールA
方法
1.針金などで中の幼虫を刺して、息の根を止める
2.穴に殺虫剤を(100倍程度に希釈して)スポイト注入し塞ぐ
3.穴に薬剤をスプレーした後、何かできっちり塞ぐ
4.穴を薬剤を染み込ませた綿などで塞ぐ
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